ホスト メトリクス Source
Installed Sumo Logic Collector はローカル ホストに関するホスト メトリクスを収集できます。このメトリクスを取り込むと、メトリクスのグラフが作成できます。ホスト メトリクスはオープン ソースの SIGAR ライブラリを使用して収集されます。
このトピックでは、ホスト メトリクス Source のセットアップについて解説し、収集されるメトリクスとその時間間隔のリストを示します。この Source の JSON パラメータのリストは、「Installed Source の JSON パラメータ」を参照してください。
ホスト メトリクス Source をセットアップするには、Installed Collector が必要です。Collector のインストール手順については、「Installed Collector」を参照してください。Collector と Source をインストールすると、検索とダッシュボードが事前設定されたホスト メトリクス アプリケーションをインストールして、メトリクス データを分析できます。
権限の要件
root または管理者ユーザを使用しない場合、ホストのメトリクス データへの Collector のアクセスに必要な権限を指定する必要があります。
- Linux メトリクスは「/proc」ディレクトリから取得するため、root 以外のユーザには、このディレクトリ (およびサブディレクトリ) でホスト メトリクスを収集するための読み取り権限が必要です。
- Windows では「Performance Monitor Users」ローカル グループにユーザを追加する必要があります。
セットアップ ウィザードを使用したホスト メトリクス Source の自動設定
ホスト メトリクスを設定する場合、セットアップ ウィザードを使用して、ホスト メトリクス アプリケーションを自動インストールし、クエリの構文を解説するサンプル クエリを作成することをお勧めします。
セットアップ ウィザードを開くには、Sumo Logic で [Manage Data (データの管理)] > [Collection (収集)] > [Collection (収集)] を選択して、セットアップ ウィザードリンクをクリックします。
手順については、「ホスト メトリクスのストリーミング データの収集」を参照してください。
ホスト メトリクス Source の手動設定
- Sumo Logic で [Manage Data (データの管理)] > [Collection (コレクション)] > [Collection (コレクション)] を選択します。
- Source を追加する Installed Collector の名前を見つけます。[Add (追加)] をクリックして、[Add Source (Source の追加)] を選択します。
- [Host Metrics (ホスト メトリクス)] を Source タイプとして選択します。
- 以下の項目を設定します。
- Name (名前): 新しい Source に表示する名前を入力します。必要に応じて説明を入力します。Source 名メタデータは _sourceName という検索可能なフィールドに格納されます。
- Source Host (Source ホスト): メトリクスの収集元のマシンのホスト名を入力します。
- Source Category: この Source から収集された出力を検索可能なメタデータでタグ付けするための文字列を入力します。たとえば、この Source のすべてのエンティティをタグ付けするために「firewall」を [_sourceCategory] フィールドに入力します。[Search (検索)] フィールドに「_sourceCategory=firewall」と入力すると、この Source から結果が返ってきます。詳細については、「メタデータの命名規則」を参照してください。
- Scan Interval (スキャン間隔): Source がホスト メトリクス データをスキャンする頻度を選択します。間隔を短くすると、メッセージの量が増えて、ご使用の環境で追加の料金が発生する場合があります。デフォルトは 1 分です。
- Metrics (メトリクス): 収集するメトリクスのチェック ボックスをオンにします。デフォルトでは、すべての CPU およびメモリ メトリクスが収集されます。
- 最上位のチェック ボックスをオンにすると、カテゴリ内のすべてのメトリクスがオンになります。青色のチェックマーク アイコン
はカテゴリが選択されていることを示します。
- 個々のメトリクスを選択するには、右向きの矢印をクリックして、カテゴリを展開し、メトリクスをそれぞれ選択します。下図のように、アイコンが
に変わります。
- 最上位のチェック ボックスをオンにすると、カテゴリ内のすべてのメトリクスがオンになります。青色のチェックマーク アイコン
- Source の設定が完了したら、[保存] をクリックします。
収集されるメトリクス
以下の表は使用できるホスト メトリクスのリストです。
CPU メトリクス
メトリクス |
単位 |
説明 |
CPU_User |
% |
システム CPU ユーザ時間の合計 |
CPU_Sys |
% |
システム CPU カーネル時間の合計 |
CPU_Nice |
% |
システム CPU ナイス時間の合計 |
CPU_Idle |
% |
システム CPU アイドル時間の合計 |
CPU_IOWait |
% |
システム CPU IO 待機時間の合計 |
CPU_Irq |
% |
システム CPU 割り込みサービス時間の合計 |
CPU_SoftIrq |
% |
システム CPU Softirq サービス時間の合計 |
CPU_Stolen |
% |
システム CPU 強制待機時間の合計 |
CPU_LoadAvg_1min* |
平均 |
平均システム ロード時間 (最近 1 分間) |
CPU_LoadAvg_5min* |
平均 |
平均システム ロード時間 (最近 5 分間) |
CPU_LoadAvg_15min* |
平均 |
平均システム ロード時間 (最近 15 分間) |
CPU_Total | % | システム使用時間の合計 |
メモリ メトリクス
メトリクス |
単位 |
説明 |
Mem_Total |
バイト |
物理 RAM の合計 |
Mem_Free |
バイト |
システムで未使用の物理 RAM 量 |
Mem_Used |
バイト |
使用済みシステム メモリの合計 (以下の式で算出) |
Mem_ActualFree |
バイト |
未使用システム メモリの実際の合計 (以下の式で算出) |
Mem_ActualUsed |
バイト |
システム メモリの実際の合計使用量 (以下の式で算出) |
Mem_UsedPercent |
% |
使用システム メモリの合計 (%) (以下の式で算出) |
Mem_FreePercent |
% |
未使用システム メモリの合計 (%) |
Mem_PhysicalRam |
バイト |
システム ランダム アクセス メモリ |
TCP メトリクス
メトリクス |
単位 |
説明 |
TCP_InboundTotal |
数 |
TCP 受信接続数 |
TCP_OutboundTotal |
数 |
TCP 送信接続数 |
TCP_Established |
数 |
TCP 確立接続数 |
TCP_Listen |
数 |
TCP リッスン接続数 |
TCP_Idle |
数 |
TCP アイドル接続数 |
TCP_Closing |
数 |
TCP クローズ中接続数 |
TCP_CloseWait |
数 |
TCP close_wait 接続数 |
TCP_Close |
数 |
TCP クローズ接続数 |
TCP_TimeWait |
数 |
TCP time_wait 接続数 |
ネットワーク メトリクス
これらのメトリクスには、以下の追加のディメンションがあります。
- インターフェイス: ネットワーク インターフェイスの名前 (例:
eth0
)
ネットワーク メトリクスは累積値なので、rate operator を使用して、以下のメトリクスを秒あたりのレートとして表示できます。
例: metric=Net_InBytes Interface=eth0 | rate
メトリクス |
単位 |
説明 |
Net_InPackets |
パケット |
受信パケット数 |
Net_OutPackets |
パケット |
送信パケット数 |
Net_InBytes |
バイト |
受信バイト数 |
Net_OutBytes |
バイト |
送信バイト数 |
ディスク メトリクス
ディスク メトリクスには、2 つの追加のディメンションがあります。
- DevName: マウント名などのデバイス名 (例: udev)
- DirName: マウント ディレクトリなどのディレクトリ名 (例: /dev)
Disk_Reads
、Disk_Writes
、Disk_ReadBytes
、および Disk_WriteBytes
は累積値なので、rate operator を使用して、以下のメトリクスを秒あたりのレートとして表示できます。
例: metric=Disk_WriteBytes | rate
メトリクス |
単位 |
説明 |
Disk_Reads |
回数 |
物理ディスクの読み取り回数 |
Disk_ReadBytes |
バイト |
物理ディスクの読み取りバイト数 |
Disk_Writes |
回数 |
物理ディスクの書き込み回数 |
Disk_WriteBytes |
バイト |
物理ディスクの書き込みバイト数 |
Disk_Queue |
回数 |
ディスク キュー操作回数 |
Disk_InodesAvailable* |
ノード |
未使用ファイル ノード数 |
Disk_Used |
バイト |
ファイルシステムの使用バイトの合計 |
Disk_UsedPercent | % | ファイル システム スペースの使用率 |
Disk_Available |
バイト |
ファイルシステムで使用可能なバイトの合計 |
間隔
間隔で、Source のメトリクス データをスキャンする頻度を指定します。Web アプリケーションでは、事前指定の間隔 (10 秒、15 秒、30 秒、1 分、および 5 分) をサポートしています。
interval パラメータを以下のように使用して、JSON で間隔を指定することもできます。
"interval" : 60000
JSON パラメータはミリ秒単位です。60 秒 (60000 ms) 以上の単位での指定をお勧めします。間隔を短くすると、メッセージの量が増えて、ご使用の環境で追加の料金が発生する場合があります。
AWS メタデータ
AWS EC2 インスタンスで実行される Collector は、必要に応じて、EC2 タグなどの AWS メタデータを収集するので、ホスト メトリクスの検索が容易になります。 詳細については、「メトリクスに関する AWS メタデータ Source」を参照してください。
複数のホストの EC2 タグを収集する場合に必要なのは、メトリクス用 AWS メタデータ Source 1 つだけです。