メトリクスの外れ値
メトリクスの外れ値機能で期待値の範囲外のメトリクス データ ポイントを指定できます。外れ値を使用して、メトリクス グラフで異常な動作を特定し、経時的にトラッキングできます。 値に外れ値のラベルを付ける判断基準や外れ値の数や種類の表示方法について柔軟にコントロールできます。
外れ値とは
Sumo Logic は、データ ポイントごとに、そのデータ ポイントに至るまでの最新値に基づいて期待値を計算します。データ ポイントのしきい値は、期待値からの 1 以上の標準偏差になります。データ ポイントがしきい値を外れると、そのデータ ポイントは外れ値と見なされます。
外れ値の操作
外れ値コントロールを表示するには、[Metrics (メトリクス)] ページでグラフを作成し、ピンクの Outlier (外れ値) アイコンをクリックします。
外れ値を有効または無効にするには、[View Outliers (外れ値の表示)] をクリックします。新しいグラフを作成する場合、外れ値機能はデフォルトで有効になっています。既存のグラフを操作する場合は、外れ値を有効にする必要があります。
[Outliers (外れ値)] パネルが表示されます。
次のユーザ コントロールから選択します。グラフは、ユーザが行う変更に応じて自動的に更新されます。
- Top (上位)。表示する上位外れ値の数を指定します (1、10、または 15)。上位外れ値は、期待値からの標準偏差が最高値のものです。
- Outlier Scope (外れ値範囲)。外れ値範囲では、上位外れ値と見なす値を決める際にデータをグループ化する方法を決定します。
- Chart (グラフ)。上位外れ値を計算し表示する際、グラフ全体のすべての外れ値がまとめて扱われます。
- Query (クエリ)。クエリごとに、外れ値の個々のセットが計算され表示されます。
- Series (系列)。時系列ごとに、外れ値の個々のセットが計算され表示されます。
- View Outliers Band (外れ値バンドの表示)。現在の外れ値しきい値を超えない、グラフのデータ ポイント範囲が表示されます。
- Size of Threshold (しきい値のサイズ)。1 から 7 の標準偏差を指定します。
次の例は、表示される外れ値にユーザ コントロールがどのように影響するかを示しています。
例: しきい値
次の図は、しきい値が 1 に設定されている場合の、クエリの上位 10 個の外れ値を示しています。期待値からの標準偏差が 1 を超える上位 10 個のデータ ポイントがマークされています。
次の図は、しきい値が 5 に設定されている場合の同じデータを示しています。期待値からの標準偏差が 5 を超えるデータ ポイントは 1 個のみです。
例: 時系列、クエリ、およびグラフごとの 1 つの上位外れ値
この例は、範囲 (時系列、クエリ、グラフ) に応じて、上位外れ値の計算がどのように変わるかを示しています。 グラフは次のクエリに基づいています。
- クエリ A は 2 つの時系列を持ち、実線で表示されています。
- クエリ B は 2 つの時系列を持ち、破線で表示されています。
次の図は、時系列ごとの上位外れ値を示しています。時系列ごとに 1 個の外れ値、全部で 4 個の外れ値がマークされています (クエリ A で 2 個、クエリ B で 2 個)。
次の図は、クエリごとの上位外れ値を示しています。グラフは 2 つのクエリに基づいて生成されたため、2 つの外れ値がマークされています。
次の図は、グラフごとの上位外れ値を示しています。マークされている外れ値は、グラフ全体で 1 つの上位外れ値のみです。
例: 複数の上位外れ値
次の図は、選択された時系列ごとに 10 個の外れ値を含むグラフを示しています。各時系列で複数の外れ値 (時系列ごとに最大 10 個) が特定されています。
次の図は、選択されたクエリごとに 10 個の外れ値を含むグラフを示しています。各クエリで複数の外れ値 (クエリごとに最大 10 個) が特定されています。
次の図は、グラフごとに上位 10 個の外れ値を示しています。
外れ値の詳細情報
外れ値データ ポイントの上にカーソルを置くと、次の情報が表示されます。
- データ ポイントの値。
- 報告された上位外れ値の中でのデータ ポイントのランク。次の図の「rank 3 of 4 (4 個のうちの 3 番目)」は、このデータ ポイントには、報告された 4 個の外れ値の中で 3 番目に高い標準偏差があることを意味しています。
- 計算されたしきい値に基づいた期待値の範囲。
- データ ポイントに至るまでの最新値に基づいて計算された標準偏差。
- データ ポイントの日付と時刻。
- 外れ値を含む時系列を特定するメタデータ。
外れ値バンド
外れ値しきい値を超えないグラフのデータ ポイント範囲がわかると、外れ値のグラフを向上させることができます。
グラフの外れ値バンドを表示するには、次の手順を実行します。
- グラフの折れ線グラフ タイプを選択します。
- [Outliers (外れ値)] パネルで [View Outliers (外れ値の表示)] と [View Outliers Band (外れ値バンドの表示)] を有効にします。
- 外れ値バンドの感度を決めるしきい値を選択します。しきい値が高くなるほど、しきい値を超えない値の範囲は広くなります。
- 時系列グラフをクリックして選択し、外れ値バンドを表示します。このアクションにより、選択された時系列にフォーカスが移り、グラフ内の他の時系列が非表示になり、外れ値バンドが表示されます。
グラフ内の任意の線をクリックすると、バンドが非表示になり、すべてのグラフが再表示されます。
しきい値を変更すると、バンドもそれに応じて調整されます。たとえば、前の図はしきい値 1 (標準偏差) に基づいています。次の図は、しきい値 3 (標準偏差) の同じデータを示しています。